主なる神の思し召しにより?
赤っい~屋根の時計台がぁ~♪
軽井沢に行ってきたのです。
観光じゃなくて、なんと仕事です。
彦根の栗田楽器から軽井沢へ
ハモンドオルガンを旧軽井沢のお客様に
買って頂いたのです。
教会のオルガン奏者のお一人で
ご家庭の練習用にお求めになりました。
とっても、すてきなログのお家ですね。↓
名古屋から「ワイドビューしなの」に乗って長野まで
長野から軽井沢までは長野新幹線です。
「ワイドビューしなの」は、木曽から塩尻あたりが
一番きついカーブがあって乗っているのが僕には
結構つらくて、こういうのは逆に「乗り鉄」の人には、
たまらない魅力なんでしょうね。そこを過ぎると
「みなさまご覧下さい、日本3大パノラマと呼ばれておりますぅ~
何とか?何とか?(忘れた)でございます。」
お願い!とにかく早く長野に着いてくれ~
たった3時間なのだけど、雑誌を読みながら乗っていたのが
まずかった。ふだん平べったいところの電車に
乗っているので、きっと乗り方がわからないのですね。
やっと長野に着いたときには、すっかり、グロッキー状態でした。
この前のピアノステップ彦根地区のアドバイザーに
来ていただいた長野の児玉陽子先生、
改めて遠い所をありがとうございました。
で、次の日は長野新幹線でしかも快晴です。
とても有り難いと思う乗り心地でした。
すぐ軽井沢に着いちゃいました。
駅前もとてもきれいですね。
なぜここがこんなに綺麗なんだろうと考えると・・・
つまり、駅前にパチンコ屋も飲み屋もないということ
ゲームセンターもないんですよ。
駅前には芝生のある大きな公園があって
大賀ホールという有名なホールがここにあります。
連日、コンサートが行われています。
ちょっと運送屋さんがハモンドオルガンを運んで
来るまでに時間があったので旧軽銀座というところへ
行ってきましたが、お土産屋さんやクレープ屋さんが
いっぱいで、まるで原宿です。
人ごみを避けて少しはずれたところに
聖パウロ教会があります。
ここも観光パンフレットに載っているので
ガイドさんに連れられた団体さんがいっぱいでした。
もういちど、さっきの旧軽銀座に戻ります。
すごく賑やかな辺りにイスにすわって
聖書をひろげて読んでいる人がいます。
その上、この人は賛美歌まで歌ってます。
さっき通った時には気づかなかったのに
ここにも教会があるんだなと思って奥に進むと
どこかで見たことのある人の写真が↓
ウィリアム メレル ヴォーリスさんです。
ヴォーリスさんはアメリカから来て滋賀県にすんでいた人で
近江八幡市に近江兄弟社を作った人です。
本業は、建築設計者で全国にヴォーリス建築といわれる
すてきで実用的な西洋建築を数多く作りました。
それだけでなく、教育者であり、宗教家であり、実業家で
あるという、スーパーマンのような多くの働きをした
まるで弘法大師のような人だったのです。
今はロート製薬が作っているアメリカ起源の
メンソレータムは元は近江兄弟社が作っていました。
そして、ハモンドオルガンも古くはヴォーリスさんが
最初に、日本に紹介して売っていた時期が
あったそうです。実はヴォーリスさんはハモンドオルガンを
弾くオルガンプレイヤーでもあったそうです。
ほんとうにスーパーな人だったんだな。
そしてこの軽井沢教会でもらったパンフレット
「軽井沢という町とキリスト教」によると
ヴォーリスさんは夏になるとこの軽井沢に来て
教会などの公共の建物の設計をはじめ、
事務所、店舗、個人住宅など60以上の
建築を軽井沢に残しているそうです。
ヴォーリスさんの設計はシンプルで
依頼主の希望を生かす奉仕の精神を
感じさせる親しみがあると言われています。
現在でも日本のあちこちにある
公共的なヴォーリス建築が老朽化してきて
取り壊しが計画されるとき
地域に熱心な保存運動が起こるのも
今の人々の気持ちに時代を超えるものが
沸き起こるからなんだと思います。
「なるほど、これで軽井沢と滋賀県がつながった」
もともと中仙道や北国街道でつながっているけどね。
「あれが、浅間山なんだけど時々噴火するんだよね」
そうなんですか
「噴火すると火山灰が降るでしょう、特に幕末の
大噴火は酷いものだったそうで火山灰が大量に
この軽井沢に降り積もったのさ」
そりゃあ大変だっただろうな
「耕作地は大量の火山灰で瞬く間に酸性土壌の不毛の地に
なってしまったそうですよ。仕方がないので明治になって
雨宮という林業家の人が酸性土壌に強い落葉松を
植林したそうですよ。」
だから山でもない平たい部分にも林があるんですね。
「この町では一年にいちどは、秋に落ち葉を大掃除
するんですよ山火事になると大変だからね。」
結構、大変ですね。
「それで雑草まできれいに片付けちゃうと、次の年は
雑草もあまり生えてこなくて苔がはえるんですよ。
もともと土に栄養がないんだね。」
「その苔の下にいるミミズをイノシシが
食べに来るんだよね。だから軽井沢では
夜になったら犬をつれて散歩なんか
できないんだよ、危なくって。」
見てるとほとんどのお家に犬がいるものね
「犬を昔は放し飼いにしておいたそうだけど
今は、繋いで飼わないといけないから
イノシシが大いばりで出てくるんだよ。」
「明治時代になると参勤交代もなくなって、
中仙道の宿場町だった軽井沢はさびれる一方で
ゴーストタウンの一歩手前だったそうですよ。」
その軽井沢の町を再発見した人が
あの有名な宣教師さんなんですね。
「その時代から後はいっぱい宣教師やら牧師が
軽井沢に来たもんだから軽井沢には10幾つもの
会派の教会があるんだよね。」
それでも、みんなが仲間なんですよね。
「軽井沢の歴史というか成り立ちがそういう
みんなの関係を作ったんだね。」
何か、いろいろ、どうもありがとうございました。
楽しかったです。
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