次世代の聴衆を育てる。
ひこね市文化プラザの
「おたのしみコンサート」が
開かれました。
今回は声楽の研究会
「からたち」のみなさんです。
この「おたのしみコンサート」は市内の就学前の子供たちを中心に
招待して 親子で音楽を楽しもうという催しです。
就学前のこどもは普通のコンサートでは 「おことわり」になっています。
でも それでは 明日の聴衆を育てることはできません。
このような企画は気の遠くなるような未来まで考えないと
やれないことだと思い 頭が下がる思いですね。
およそ5000人の市内の就学前の子供の中からの希望者ですので
音楽を聴くために来ているという目的意識が親御さんにあって
発表会よりお行儀がよいようです。
もちろん、腕白坊やも来ているのですが、ちゃんと親が言い聞かせているので
立ち歩く子供はいません。感心しました。
声楽ですから、子供向きに アイアイとか 山口さんちのツトム君 だとかが
オンパレードで出で来るのかと思っていたのに
最初は 中田よしなおの 歌曲から はじまって ドイツ語のうたもありの
山田耕作の歌曲集よりもあって 格調たかいものばかりです。
いわゆる「お母さんといっしょ」のような歌はひとつもありませんでした。
こどもに変に媚びない 堂々とした 姿勢が 素敵でした。
声楽は 言葉をつかいますが 就学前の幼児には ことばの
具体的な意味は解らないでしょう。むかしの歌はこどもにはわからなくても
そのうち大きくなったら解るよというものでした。こどばの響きを大事に
している歌が多いのだなあと 歌をきいていて思いました。
こどものやわらかい頭のなかに 音楽が根付いていけば 良いですね。
栗田音楽教室
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